jaradm

第4回日本放射線事故・災害医学会

平成28年7月13日


各位

第4回日本放射線事故・災害医学会
大会長 明石真言
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構




第4回日本放射線事故・災害医学会のご案内

これからの放射線緊急事態対処
〜過去から学び、未来へ備える〜

 東日本大震災が起きてから5年以上の月日が流れました。この間にも各地で多大な被害を与えた災害は起きており、代表的なものだけでも、平成26年8月の豪雨による広島の土砂災害、同年9月の御嶽山噴火、平成28年4月の熊本地震を挙げることができます。あらためて充実した事故・災害医療の必要性を認識させられました。
 さて「第4回日本放射線事故・災害医学会」を開催させて頂くにあたり、ご挨拶させていただきます。平成9年8月29日に、放射線医学総合研究所(放医研)にて、「放射線事故医療研究会」として発足してから、今回で通算して20回となる記念する大会を迎えることができました。決して大きな学会ではありませんが、ここまで続けることができたのは、この会の主な目的を、「すべての緊急被ばく医療を円滑かつ実効あるものにする」とし、また被ばく医療の基本概念として、「いつでも、どこでも、だれにでも最善の医療を提供すること」を掲げてきたからです。つまり、被ばく医療体制は言うまでもなく、汚染があっても円滑に医療を受けることができ、原因に係わらず診療を行う体制です。
 被ばく医療の特殊性の一つは、保健物理、放射線防護等様々な分野の専門家との関係を構築する必要性です。最近では、国際原子力機関(IAEA)も、医学物理士(Medical Physicist)の被ばく医療への参加を重要視するようになり、研修体制を構築し始めています。この意味でも本学会が果たす役割は重要です。もうひとつは、他の事象に比べて頻度が少ないことです。人は大きな災害を経験しても、時間が経てば忘れてしまいます。頻度が少ない事象では、特にそうです。そのため、放射線・原子力災害においても、全ての事故・災害対応の一環として、関係者に最小限の知識をもっていただき、他の事故や災害への対応と共同して、実施できることを増やすことが重要です。
 本年5月には伊勢志摩で主要国首脳会議が開催され、無事終わりました。特に大きな対応もなく、ほっとしています。今後ラグビーワールドカップが2019年、またオリンピック・パラリンピック東京大会が2020年に開かれる等、世界的な行事が開催されます。今までの事故や経験から得られることは、全て学んだと言い切ることはできるでしょうか。今回は、“これからの放射線緊急事態対処 〜過去から学び、未来へ備える〜”と題し、現状と今後を、再検証することを心がけました。
 是非活発で建設的な議論ができますことを期待しております。

1. 日時: 2016年9月10日(土)9:30 – 18:25(開場8:45)
2. 場所: 量研機構 放射線医学総合研究所 講堂
    〒263-8555 千葉市稲毛区穴川4-9-1
3. 参加費等: 参加費:3,000円 懇親会費:3,000円(当日受付)
4. プログラム 記念講演 「わが国の被ばく医療〜来し方行く末〜」
    教育講演 「内部被ばく線量評価の考え方と実際」
    シンポジウム① 「新たな被ばく医療体制における関係機関の連携」
    特別講演 「国際大型イベントの危機管理」
    シンポジウム② 「CBRNEテロ・災害での多機関連携」
5. ポスター発表: 採択結果はこちら
6. 事前参加受付: 事前参加受付は終了しました。
7. 大会事務局: 第4回日本放射線事故・災害医学会大会事務局
    〒263-8555 千葉市稲毛区穴川4-9-1
    量研機構放射線医学総合研究所 被ばく医療センター 内
    E-mail: jaradm2016@qst.go.jp
    FAX 043-206-4095

以上


抄録集は会員専用ページに移動しました。

(C) 2013 JARADM