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大会長挨拶

第11回日本放射線事故・災害医学会

大会長  花田 裕之

弘前大学大学院医学研究科 救急災害・総合診療医学講座 教授
弘前大学医学部附属病院 高度救命救急センター センター長

 第11回日本放射線事故・災害医学会会長を拝命いたしました、弘前大学救急災害・総合診療医学講座 花田裕之です。東日本大震災に引き続いて起こった福島第一原子力発電所事故を契機としてそれまでの被ばく医療体制が見直されて、原子力災害医療として避難者となる地域住民を主な対象とする医療体制となりました。ひとたび事故が起こると原子力施設内で多くの労働者を必要とすることも事実であり、こういった場所での医療体制も十分である必要があります。この10年で多くのことを学び、備えを行ってきております。一方で世界情勢は変化してきており、ウクライナへのロシアの侵攻は、原子力発電所が戦争のターゲットとなりうることを世界に示しました。

 今年の学会ではこれらのことをふまえ「次の10年を展望して」‐原子力災害医療におけるコラボレーション-と題し開催させて頂くこととしました。災害には自然災害もありますが、人為災害も災害の一つです。日本の周辺も必ずしも安全と言えなくなっているかもしれません。本学会では、現状の医療体制をふまえつつ、周辺国とのコラボレーション、一般災害医療チームであるDMATとのコラボレーションについて、取り上げてみます。オンサイト医療体制や、海洋放出されるトリチウムについても考えてみたいと思います。

 初秋の弘前は早生のリンゴ、“つがる”が実る季節です。弘前へおいでいただきその辺も楽しんでいただければ幸いです。